「手前勝手世界食物語、第218話」

「信州蕎麦」
駅前の店に入ったが、これが大失敗だった。以前出張時に来た店までいけばよかったと後悔ばかりだった。「信州蕎麦に美味しいものはない」とは誰かの話しだったが、この店の蕎麦は最低だった。評価すらしたくない。これならば上田まで行って蕎麦を食べればよかったのにと悔やむ。上田まで新幹線で15分ほどだから、一時間に一本の新幹線の合間に店に行き食べることが出来たのに、手を抜いた結果がこれだった。不味い蕎麦でした。東京に帰ってきても悔やみが残っていて、未だに不味い蕎麦が頭から離れない。本当にがっかりの蕎麦でした。店の名前は言わないことにします。

「中秋の名月」

9月12日は晴れ渡っていたので、夜は見事な満月が現れたことは皆様ご存知の通り。これが有名な「中秋の名月」、久々に月を愛でた。自然の力というものの凄さを正に見せ付けられた思いで月を見上げる。「うさぎ」が餅を搗いていると考えていた昔の人。「竹取物語」で「かぐや姫」は月へと去っていったという。神秘的な月、一番身近な星、月。翌日は「16夜、いざよい」の月だ。これがまた見事な月で寧ろ15夜よりも美しいと私は思ったくらい素晴らしかった。そして翌朝、まだ16夜の月は西の空に薄っすらと大きく膨らんだ姿を見せていた。夜も月もさることながら、夜明け直後の月もまた素晴らしかった。
以上、長野から勢古口がお送りしました。

「善光寺」

善光寺に初めて行った。駅前からバスに乗った。距離にして2km弱なのだろうが、バス代100円で「善光寺大門」というところで降り、ゆっくりした上り坂の参道を進むと、巨大な「山門」が現れた。なるほどこれが善光寺か。山門には「仁王様」が立ちはだかっていた。沢山の「草鞋(わらじ)」が山門に掛けられていたが、何か目的はあるのだろうか?さて参道の両側は門前町で土産物や食べ物の店が立ち並ぶどこにでもある光景が展開されている。山門の先に大きな伽藍があり、境内では煙が立ち上っていた。空が実に青い。透き通るような青だ。伽藍の中で行列に並び、仏様の体内?を巡る。真っ暗な中を右手を壁に当てながら、前の人につながるようにして廻る。本当に全くの闇の世界だ。約3分ほどの体内巡り、何かご利益はあるのだろうか?ちょっと信じ難いが、これだから無心者は救えないのだろう。この寺、宗派はないという。仏教ならば何の宗派でもかまわないというから進歩的なお寺だ。帰りはゆっくりと参道を歩いて駅まで向った。太陽の陽射しは眩しいくらいで気温は暑い位だが、湿度が低く爽やかな空気に包まれていた。

映画

映画「ミケランジェロの暗号」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年157作目)
第二次世界大戦勃発直前のウィーン。ユダヤ人の画商は「ミケランジェロ」の絵を隠していた。それを見付け出そうとするナチスドイツと彼ら一族の追いつ追われつの駆け引きを描く。実際とはかなり違う状況だったとは思うが、映画のストーリーとしては面白かった。現実味はなかったし、最終的に筋書きが読めてしまったのが残念。所詮映画か。

映画「スマーフ」(有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年158作目)
青色をした「こびと」スマーフ達がニューヨークに紛れ込んでしまった。そこで起こるひと騒動を描いたのだが、これは意外と面白かった。子どもも大人も楽しめました。3Dアニメ。

映画「くまのプーさん」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年159作目)
うーん、子ども向き過ぎました。コメントなしです。

映画「探偵はBARにいる」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年160作目)
無条件にそれなりに面白かった。冬の札幌で起きた殺人事件と火災死亡事故、二つを繋ぐのは一人の謎の女性からの電話だった。荒唐無稽だが面白い。

映画「サンクタム」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年161作目)
実話だという。パプア・ニューギニアにある巨大な洞窟を探険するグループを嵐が襲う。地下に水が流れ込み、脱出不可狽ニ思われるが、次々と事故が起こり、探険隊員たちは死んで行く。果たして脱出できるのか?

日経新聞9月16日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「ザ・ウォード 監禁病棟」が4つ星、「女と銃と荒野の麺屋」が3つ星、「サンクタム」が3つ星、「アジョン」が3つ星、「ラビット・ホラー3D」が3つ星、「僕たちは世界を変えることができない」が3つ星、「ムーランルージュの青春」が3つ星でした。

「シノプスシ142」
本「五月雨」(藤井邦夫著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年280冊目)「知らぬが半兵衛手控帖」シリーズ15作目
北町奉行所臨時廻り同心の「白縫半兵衛」は40代の古参同心だ。渾名が「知らぬ顔の半兵衛」と融通が効くといわれている。

本「影帳」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年281冊目)「半次捕物控」シリーズ1作目
本「揚羽の蝶 上」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年282冊目)「半次捕物控」シリーズ2作目
本「揚羽の蝶 下」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年283冊目)「半次捕物控」シリーズ3作目
本「命みょうが」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年284冊目)「半次捕物控」シリーズ3作目
本「疑惑」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年285冊目)「半次捕物控」シリーズ4作目
本「泣く子と小三郎」(佐藤雅美著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年28冊目)「半次捕物控」シリーズ5作目
材木町の岡っ引き「半次」の活躍を描く。この作家、本当に凄い。江戸時代の時代考証が本当にしっかりしている。驚きの調査と知識だ。

本「側室顛末」(上田秀人著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年290冊目)「妾屋昼兵衛女帳面」シリーズ1作目
大名や大身の旗本、或いは大店の旦那衆に妾を派遣するという「口入屋 昼兵衛」の物語。第一話は伊達家へ側室を入れるというもの。

本「佃島渡し船殺人事件」(風野真知雄著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年291冊目)「耳袋秘帖」シリーズ6作目
南町奉行の根岸が綴った古今東西の不可思議な事件簿が「耳袋秘帖」だ。今回起きたのは佃島での殺人事件。果たしてその謎は?

長野・善光寺

「J REPORT 2011 9月第4週号」
「リタイアメント・ノート 3年目3月目」 「VOL.705 SINCE AUG. 12th、1983」
「旅暦33 長野善光寺の旅」
JR東日本が発売した「大人の休日クラブ」パスの最初の一枚(@1万5千円)で、9月3日4日と「越中富山は八尾のおわら風の盆」を観にいった。そして二枚目で初日「佐久平のコスモス街道」、二日目「喜多方ラーメンの町」、三日目「長野善光寺」を訪れたから充分に元を取ったといえよう。来年1月には今度は北海道の旅に挑戦しよう。
さて、そんなことで長野新幹線で長野に向った。この日も快晴で「浅間山」がよく観えた。火山なので山肌が露出している。麓には避暑地「軽井沢」「万平ホテル」での昼食を含めた旅に訪れたことがあった。自由時間に女性陣たちは駅近くの「アウトレット」に買い物に行ったが、私は公園で昼寝をしていたのを思い出した。真夏には軽井沢には避暑客もゴルフ客も登山客も沢山立ち寄るのだろう。冬場の静かな時に一度訪れて温泉に浸かったりしてのんびりしてみたいものだ。まあ、私の性格では無理か?自嘲気味でした。

「蕎麦畑」

稲穂の黄金色と対照的に畑には白い「蕎麦の花」が咲き誇っていた。なんとも美しい景色だ。たわわに実る稲穂、その隣にこれまた白く花咲く「蕎麦」、会津は蕎麦の街でもある。東北地方はどこでも基本的に蕎麦はひとつの産業、文化でもある。勿論この会津地方もそのひとつだ。随所に見られる蕎麦畑には刈り取り寸前の蕎麦が実っていた。蕎麦というと山形と思いがちだが、この会津もお勧めの地区だという。本当に100%蕎麦粉で練られた蕎麦が食べられると言う店もあると言う。蕎麦の畑を見るにつれ、秋が本格化してきていると感じるのだった。

「手前勝手世界食物語、第217話?ヌ加」

「喜多方ラーメン」
東京から新幹線で郡山、そして磐越西線で会津若松経由「喜多方」へとやって来た。何で?理由はただ「喜多方ラーメン」を食べるためだけ。駅から歩いて15分ほどで「喜多方市役所」に到着。この周辺に沢山の「喜多方ラーメン」、即ち「中華そば」の店がそれこそ乱立している。確かに人口当たりのラーメン店数は全国一かもしれない。近くの「まこと食堂」に行って見た。ここは先日「おわら風の盆」にご一緒した友人がお勧めの店だ。満席でちょっと待って入ったが、ごくまともに「中華そば」@600円を頼む。中太麺にチャーシューと刻み葱だけの鶏がらスープの単純な醤油ラーメンだ。人気の店らしく次々とお客が来るが、半分以上は地元の人だ。観光客は意外と少ない。まあ日本風のラーメンとしてはまずまずだろう。最近は単純な味が好まれているらしい。奇を衒ったラーメンが流行った時期もあるが、伝統的なラーメンとしてこの「喜多方ラーメン」は受けているのだろうと思った。私としてはB級グルメだと評価したが、なにせ一日掛けて東京から来たのだから満足しないと詰まらないので一応合格点としておきましょう。
以上、長野県は佐久平と福島県は喜多方から勢古口がお送りしました。

「会津の旅へ」

佐久へ行った翌日には郡山から磐越西線に乗った。郡山は都会だが、すぐに山間に入り、やがて「磐梯熱海温泉」を経るともう完全に樹木に多い尽くされている。すると突然「磐梯山」が現れた。山腹に大きなスキー場が見えるが、山肌は緑の絨毯のようだ。猪苗代湖を望む磐梯山は確かに素晴らしい眺めだ。本当に久し振りにここに来たと思う。多分20数年振りだと思う。会津若松はそれこそ幕末の中心点でもある。幕末には「京都御所」の警護役「京都所司代」として沢山の藩士が都に上り、挙句の果て「朝敵」として官軍の攻撃にさらされた歴史を持つ街だ。「戊辰戦争」の折には城にろう城した武士と市民の最大の悩みは「糞尿」の処理だったという。数ヶ月官軍に囲まれ、城にこもった人たちの糞尿だけは処理出来ずに垂れ流し状態だったという。人間、食べれば排出するのは当たり前だ。ろう城とは籠もることだが、援軍の来ないろう城ほど酷いものはないだろう。会津若松は盆地だ。磐梯山の麓の巨大な盆地は今、正に稲穂が光り輝いていた。

「手前勝手世界食物語、第217話」

「佐久の名物、鯉料理」
昼はJR小海線の「中込」の駅前の「三河屋」というところで「鯉料理」を食べた。この地は清流が流れているから、鯉や鮒が美味しいという。小さな鮒が生簀にうようよと泳いでいて、これは「甘露煮」にするらしい。さて「鯉こく定食」に「鯉のあらい」を追加して食べた。@1880円なり。それがまた量が多いので驚く。「鯉こく」も鯉の身も多かったが、その味も美味しく、完食した。「あらい」も酢味噌とわさび醤油の二種類で食べたが、身もこりこりとしていて美味しかった。なんだか田舎の味だ。最近例の首相の言葉から「泥鰌」が持て囃されているようだが、「どぜう」の店も大繁盛なのだろうか。両国橋の袂の「桔梗家」の若主人がテレビに出ていたが、もう桔梗家には数年行っていないなあ。東京に帰ったら、少しブームが下火になったら行ってみようか。さて話しを戻して鯉というのはやはり生臭いのか、昔は蛋白源が少なかったから、田舎ではこういったものを食べたのだろうが、今に人には鯉を好む人は少ないのか?でも堪狽オました。話しはまたまた変わるが、両国の「桔梗家」には家族でも何度も行っている店だ。元々、元近衛兵の人から紹介された店で戦前からあったというのが実はこの桔梗家なのだが、そんな歴史を知る人はもういないだろう。その近衛兵の人は終戦間際の時にもこの店に来て、近衛兵団の蜂起を説得して止めさせたというから驚きだ。それは勿論陛下の玉音放送に関わることだったという。店は全く変わっていない。但し家族経営の人たちが皆老けたことだけだった。

コスモス街道

「J REPORT 2011 9月第3週号の追加の追加」
「リタイアメント・ノート 3年目3月目」 「VOL.704 SINCE AUG. 12th、1983」
「旅暦32 コスモス街道と喜多方ラーメン街道の旅」
驚いたことがある。JR東日本が今だけの売出しをしていた「大人の休日クラブパス」というのがあって、JR東日本と北陸の一部が4日間乗り放題で@1万5千円、JR東日本にJR北海道が入って5日間の乗り放題で@2万3千円が大人気のようなのだ。私も前回の富山八尾もこの切符で行ったが、今回の佐久平コスモス街道もこの切符なのだ。来年1月にもまた売り出すというから60歳以上の人には嬉しい話しだ。さて秋晴れの浅間山を見ながら新幹線で佐久平に到着した。東京から1時間強。更に小海線に乗り換えて「中込」という駅からタクシーで「コスモス街道」へと向う。実はコスモスとは小さな花だと思っていたら、沿道のコスモスの丈は人の背丈よりも高い。それらが道路の両側に植えられている。もっと大きくなるのだという。いやはや驚きのコスモスだった。今年は雨が少なく成長が遅れているという。それでもこれだけの大きさになるのだから凄い。ピンクと赤の花が咲き乱れて?という訳にはいかず、まばらな花だったが、可憐な美しい女性的な花は心を癒してくれた。佐久平というところは周囲を山に囲まれた自然豊かなところで清い小さな清流が沢山流れていた。これが集まって「千曲川」になるのだろう。「山と川、そしてコスモス」実にゆったりとした時間が流れていた。毎度、文庫本を沢山抱えての旅だ。列車の中では本を読み漁っている。話しは違うが、今回のJR東日本の企画で旅する60歳以上の人が大変多く、特に人気は北海道を含むパスだそうで、関東地方から行く最初の宿泊地となる「函館」の宿は満杯だとのこと。そうだろうなあ。安過ぎるもの。我々60代は暇を持て余している人もいるから、安ければ行きますよ。