「こぶし」

「こぶし」
正式には「辛夷」と書く。葉が出る前に六弁の白い花が枝先に咲く。幼児のこぶしの形に似ていることから付けられたという。この花が咲く頃、田植えの準備をするため田を鋤き返す「田打(たうち)」が行われるので「田打桜」とも呼ばれていて、春の息吹のシンボルとなっていると、歳時記カレンダーに書いてあった。写真はこぶしではなく、多分「白木蓮」だと思う。

「2015年の映画のお話し」
映画「ヴァチカン美術館 天国への入口」(シネスィッチ銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年41作目)
ローマのサンピエトロ寺院にあるヴァチカン美術館の3D映画だ。特にミケランジェロ、ラファエロ、ダヴィンチのルネッサンス3巨頭の絵画はやはり傑作ばかりだ。凄い迫力だった。

映画「博士と彼女のセオリー」(TCシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年42作目)
アカデミー賞主演男優賞だけのことはある。その演技に尽きるので五つ星を与えた。

映画「風に立つライオン」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年43作目)
がっかりの映画だった。アフリカで働く日本人医師を描くが、ありふれていすぎた。

映画「イントゥ ザ ウッズ」(TC日本橋にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年44作目)
「赤頭巾」「ジャックと豆の木」「シンデレラ」「ラプンツェル」の4つのお伽噺をごちゃ混ぜにした物語。お薦め出来ない。

映画「悼む人」(TOEI銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年45作目)
一人の若者は見知らぬ非業な事件によって死んだ者を弔う悼む旅を続ける。この行為を批判する人、誤解を正してくれるように依頼する人、受け止め方はそれぞれだ。不思議な映画だ。

映画「唐山大地震」(東劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年46作目)
1976年の中国は唐山大地震、24万人の死者を出した。ある家族も不幸に見舞われた。夫は死に、双子の姉と弟は一枚のコンクリートの板の下に閉じ込められた。どちらか一人しか助け出せないといわれた母や、遂に弟を選ぶ。だが、姉は死体安置所で奇跡的に息を吹き返す。そして姉と弟はそれぞれに道を歩むことになる。だが2008年の四川大地震で二人は偶然再会する。母は姉を見殺しにしたとして悔やむ毎日を過ごしてきていたのだった。

日経新聞3月20日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「神々のたそがれ」が4つ星、「カフェ・ド・フロール」が4つ星、「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」が3つ星、「ブルックリンの恋人たち」が3つ星、「陽だまりハウスでマラソンを」が3つ星、「暗殺教室」が2つ星、「酒中日記」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「闇芝居」(小杉 健治 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年64冊目)「般若同心と変化小僧」シリーズ第5弾

「鷺の巻 箱入り娘」(金子 成人 著)小学館文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年65冊目)「付添い屋六平太」シリーズ第4弾

「疑惑」(稲葉 稔 著)コスミック時代文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年66冊目)「必殺御用裁き」シリーズ第1弾

「本所おけら長屋」(畠山 健二 著)PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年67冊目)「本所おけら長屋」シリーズ第2弾

「本所おけら長屋」(畠山 健二 著)PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年68冊目)「本所おけら長屋」シリーズ第3弾

「本所おけら長屋」(畠山 健二 著)PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年69冊目)「本所おけら長屋」シリーズ第4弾
このシリーズは本当に面白い。こんなに面白い本には久し振りに出会った。本屋大賞ものだ。

「うろんもの」(朝松 健 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年70冊目)「人情・お助け押し売ります」シリーズ第1弾

「気骨」(坂岡 真 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年71冊目)「鬼役」シリーズ第14弾

「最後の大舞台」(幡 大介 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年72冊目)「千両役者捕物帖」シリーズ完結編

「春と花」

「J  REPORT 2015 3月第3週」
「リタイアメント・ノート 6年9ヶ月目」、
「VOL。891 SINCE AUG.12th、1983」
「春と花」
寒い日が続くかと思えば、暖かい南風が吹く今の季節。知らず知らずに春は近付き、花が咲き始める。私は花を観てもどれがなにか分からない「花音痴」だから、まあ咲いている、美しいな程度しか評価も出来ない。そろそろ梅も盛りを過ぎ、あとは桜の花が開くのを待つばかりだ。東京の桜の名所といえば、「千鳥が淵」が有名だが、今は桜はそれこそあちこちにあり、都内全域が名所と言ってもいいくらいだと思う。同じく日本中が桜の名所だと思う。この桜だが、今は「染井吉野」が大半だ。通説では板橋の先の「染井村」の植木師が造り出し、接木をして、次から次へと桜の新種を造ったと言われていた。奈良の「吉野の桜」に因んで「染井・吉野」としたというのだったが、最近上野の山にあった桜が原種ではないかと言われるようになった。これもDNAから判明したというのだ。どちらが正しいか、分からないが、知らないほうがいいこともある。謎は謎のままのほうがよいのでは?

「チュニジアのテロ」
まだ未確認だが、チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館でテロがあり、日本人3人が殺されたと朝(19日)から報道されている。私も2010年6月に訪れたことがある。まだ「アラブの春」の前で偶然にも南アフリカでサッカー・ワールドカップが開かれていた時期に重なっていた。美しい国で北は地中海に面し、南はサハラ砂漠だが、「チュニジアン・ブルー」と呼ばれる独特の青色が白い壁や屋根に映えて本当に綺麗だったことを思い出す。私の目的は3度のポエニ戦争によって破壊された古代都市「カルタゴ」の遺跡を観ることだった。歴史的にもチュニジアはローマ帝国に敵対し、または占領されて、古代史の中でも非常に苦悶を続けた土地だった。ハンニバルが象を連れてアルプスを越えてローマに進軍、肉薄した話しは有名だ。彼ハンニバルこそがカルタゴの将軍なのだ。さて事件が起きた「バルドー美術館」にも行った。イスラム独特の美しいタイル模様が散りばめられた壁や床は素晴らしいものだった。今も思い出すことが出来る。チュニスでは一番の見所だろう。チュニスはヨーロッパと殆ど同じような感覚の街だし、あとは旧市街地やバザールだが、あれほど治安のよかったチュニジアでもテロが起こるという現実に恐怖している私でした。先日訪れたウズベキスタンも外務省によれば、チュニジアと同じ程度の危険地域だと今知った。

「ルーブル美術館展」

「ルーブル美術館展」
六本木の国立新美術館で公開中だ。目玉はフェルメールの「天文学者」、フェルメールの絵は30程度しかないので貴重な一品だ。オランダと東京でいくつかのフェルメールの作品を観たが、どれも素晴らしいものばかりだ。今回の「天文学者」も光の魔術師と言われるフェルメールの作品に共通の「日の光」の当たり方が独特だ。天空儀と思われる円球の物体を弄る男性の隠れた眼差しにその熱意が浮かばれるというものだ。その他の作品も中々よかったが、ルーブルは元々宮殿であり、そこにあれだけの絵画や彫刻が集められていたと言うこと事態、信じられないし、フランス王朝の凄さが裏付けされている。民衆を搾取した結果なのだろうが。今、ISというテロ組織が遺跡を破壊しているという。イスラムの偶像崇拝禁止から来ているのだろうが、フランスの民衆が革命時にこれらの美術品を護り通したことに改めて感謝しなければならないのだろう。先日観た「パリよ、永遠に」という映画でナチスドイツがパリの街を徹底的に破壊しようとするのだが、それと同時にルーブルの絵画を奪い取ろうとする作戦もあったという。人類の遺産でもある遺跡を絵画を守り通し次世代に受け継がせるのが我々の役割なのだろう。ルーブル美術館展、6月までやっています。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「銀座は建築ラッシュ」

「銀座は建築ラッシュ」
77年経っていたビルが営業を停止した。有楽町マリオンの前、数寄屋橋脇にある「ニュートーキョー本社ビル」だ。昭和12年の建物だというから古い。当時エレベーターが珍しかったというから凄いビルだ。このビルは3月8日で営業を停止し、いよいよ建て直しに掛かるという。京橋脇にある「ホテル西洋」も今正に解体中だし、「松坂屋」も完全に建物がなくなり、地下部分の工事が始まっている。このように建築後30年40年と経った建物が一斉に建て替えられようとしているのだ。そこに大量の観光客が海外から押し寄せている。中国、台湾、香港、シンガポールと中華系の人たちが銀座を闊歩し買い物をしている。周りで聞こえるのは中国語ばかりだ。日本の不動産を買い漁っていると言うが、その内、銀座も狙われるのではなかろうか。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?69」
「脚気」
昔は「江戸患い」と言われたほど、江戸では脚気の患者が多かったと言われているのはご存知だと思う。江戸は各地で集められた年貢米を白米として食べたからビタミンB1が不足した結果だと言われている。ところが明治時代になってもこの問題は解決されていなかった。日清戦争時の陸軍は軍医が森鴎外で、彼は脚気は「脚気菌」が原因だと思っていて、結果日清戦争での戦死者が900人台であったのに、戦地での脚気による病死者はその4倍もあっと言うのだ。一方海軍は高木軍医が兵士に麦飯を食べさせたので脚気による死者はなかったという。面白いものだ。江戸で蕎麦が流行ったのも脚気対策だとも言われていた。

「3月に氷?」

「3月に氷?」
3月11日がやってきた。2011年のあの日、どんなに驚いたことだったか。自然災害とはいえ、恐ろしい地震と津波に翻弄された日だった。さて4年後の今、昨日は寒波で都内でも雪が降ったが、11日の朝、愛犬と散歩中、豊洲公園の一角には時期外れの氷が張っていた。都心の気温は30数年振りに零度を下回ったというから、実に寒かった。放射冷却なのだろうが、三寒四温となってくれ。それでも春はもうすぐそこに来ている。

「さいたま歴史研究会2」
前回、庄内は鶴岡の大商人の奥さん「三井清野」さんが江戸へやってきて観光をしたというお話しをしたが、彼女実に健啖家であり酒豪であり、今で言うグルメなのだ。そこで今日は食のお話しをしよう。彼女が江戸に着いたのは文化14年(1817年)の4月7日、千住の宿場だった。ここで昼食は料理茶屋にて食したのだが、そのメニューはといえば、「鯵の吸い物、塩梅、子鰈(カレイ)の煮浸し、酒肴、海老、目抜け鯛、筍、茶漬け」と日記に書かれていた。数日後、浅草の有名な料理屋「田川」という店に入っての昼食では、一の皿「蒲鉾、鮑、花ゆの花」、二の皿「すきみ、砂糖煮、味噌もの、むさ牛蒡」、三の皿「鯛の皮、蒲鉾、椎茸、筍」、四の皿「いいの煮付け、ささげ、生生姜」、吸い物「鯛、青味、穴子、うす竹」、五の皿「刺身、茄子、大根おろし」、終わりに奈良茶飯、茶、菓子、羊羹、あるへ、となっていた。ちょっと意味の分からない食べ物もあるが、まあ大体想像出来よう。当時江戸で有名な料理屋といえば、番付も出ていたが、「山谷の八百善」「深川の平清」「浅草の田川」「向島の大七」と言われていたらしい。これだけ見ても当時の江戸の人たちの口が如何に肥えていて、美味しいものを食べていたことが想像出来よう。今の高級料亭と同じものを食べていたのだ。

「港町・銚子」

「港町・銚子」
大人の休日倶楽部パスで千葉県の銚子市に行った。ところが残念ながら雨で仕方なく、駅前のラーメン屋に飛び込んだ。霧のような雨が絶え間なく振り注ぐ。お目当ての魚を出す店はちょっと歩かないと駄目なので今回は諦めた。入ったラーメン屋は麺は札幌の西山ラーメンを使っていた。魚介醤油ラーメンを頼んだが、結構美味しかった。トッピングが只だといいうので「岩海苔」を入れてもらった。銚子では犬吠崎の灯台まで行きたかったのだが、雨ではどうしようもない。諦めて帰りました。

「2015年の映画のお話し」
映画「妻への家路」(TCシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年36作目)
文化大革命で夫である教授が田舎に労働で派遣されたが、逃亡し掴まった。その後名誉を回復して帰宅したのだが、妻は精神に異常を来たし、夫のことが分からない。いつまでも夫を待つ妻、傍で妻を見守る夫、実に哀しい物語だ。妻は毎月5日になると駅へ夫を迎えに出掛けるのだった。

映画「パリよ、永遠に」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年37作目)
第二次世界大戦下、パリを占領していたドイツ軍は連合国軍がパリに接近していることに対して、パリ破壊を行おうとする。その命令を発するドイツ軍司令官に対して中立国スウェーデンの総領事が説得する。司令官は妻と子供をヒットラーに人質にされていたのだ。パリを廃墟にせよというヒットラーの命令に果たして司令官はどう対応するのか?面白かった。現代は「外交」だった。

映画「ソロモンの偽証 前半 事件」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年38作目)
クリスマスの朝、中学2年生の男子生徒の死体が学校で発見された。警察と学校は自殺と認定したが、生徒達は独自に捜査を進めようとし、遂に生徒達による裁判を行おうとする。ちょっとテンポが遅い気がしたが面白かった。1万人の素人の中学生から選ばれた子供たちの演技は中々だった。

映画「くちびるに歌を」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年39作目)
長崎の中学に臨時に赴任した音楽教師と合掌部の生徒達との物語。教師は有名なピアニストだったが、恋人を失いピアノ演奏を放棄していた。コンクールを目指す生徒達との微妙な触れ合いが人情の機微を描く。秀作だ。ぜひ観て貰いたい。

映画「イミテーション・ゲーム」(TCみゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年40作目)
第二次世界大戦下、ドイツの暗号「エミグマ」を解読しようとする英国の天才数学者を描く。今で言うコンピューターを駆使して解読しようとするが、固定観念を持つ古い人たちとの軋轢や仲間同士の問題が解決を阻む。解読後の処理が一番の問題だった。本当に面白い映画だった。

日経新聞3月13日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「イミテーション・ゲーム」が4つ星、「博士と彼女のセオリー」が3つ星、「イントゥ・ザ・フューチャー」が2つ星、「風に立つライオン」が2つ星、「ストロボ・エッジ」が2つ星、「迷宮カフェ」が3つ星、「ディオールと私」が4つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「暁天ノ斗」(福原 俊彦 著)富士見文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年57冊目)「裏門切手番頭秘抄」シリーズ第3弾

「くじら姿焼き騒動」(風野 真知雄 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年58冊目)「隠密味見方同心」シリーズ第1弾

「江戸裏日月抄」(小杉 健治 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年59冊目)「浪人・岩城藤次」シリーズ第5弾

「おいち」(あさの あつこ 著)PHP文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年60冊目)

「介錯人別所龍弦始末」(辻堂 魁 著)宝島社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年61冊目)

「共鳴」(堂場 瞬一 著)中公文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年62冊目)

「摘出」(上田 秀人 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年63冊目)「表御番医師診療録」シリーズ第5弾

「雛祭り」

「J  REPORT 2015 3月第2週」
「リタイアメント・ノート 6年9ヶ月目」、
「VOL。890 SINCE AUG.12th、1983」
「雛祭り」
ウズベキスタンへの旅から帰国して、孫たちの雛祭りの会に参加した。旅行のためにちょっと遅れての雛祭りだった。「栞」と「凛」の二人の孫娘が育って行く。こんな幸せなことはない。21世紀からひょっとすると22世紀へ私の遺伝子の一部が受け継げられて行く。孫娘たちの成長が本当に楽しみだ。出来れば一緒に海外でも国内でも旅行したいが果たしてそんな時は来るのだろうか?孫娘たちは私のことを覚えていてくれるだろうか?そんなことを考えながらシャッターを押した。お雛様の両側に孫たちの名前を記した幟が掲げられていた。こんな可愛い孫たち、お爺さんは何を残してやれるのか?まだまだ頑張らなくてはならないなあ。

「ウズベキスタンの旅、後記」
「厳し過ぎる出入国」
小さな空港だったが、兎に角パスポートコントロールも厳しく、また税関でも本当に時間を食った。入国に際してはビザは「団体ビザ」で一枚のA4用紙に名前をパスポートナンバーが列記されている書類で処理されたのだが、税関では同じものを2枚提出する必要があった。中身はいくら外貨を持ち込むのか?高価な品物の値段はいくらか?等を書かされた。内一枚は税関の判入りで返された。逆に出国時には税関で新たに一枚の用紙を記入し、入国時と出国時の差を調査されると言う具合だ。いくらこの国に落としたのかを調べているのか?私は結構いい加減に書いたので本当に調べられたら困ったことになっただろう。それでも別室に呼ばれて財布は調べられなかったものの口頭で説明させられた。厳しい税関だった。

「戸隠蕎麦」

「手前勝手世界食物語、第364号」
「戸隠蕎麦」
ウズベキスタンから帰国して二日後、JR東日本の大人の休日倶楽部パスを使って長野に行った。お目当ての蕎麦屋が見つからず、仕方なく駅前の「戸隠」という蕎麦屋に入った。結構昼時で込んではいたが、出てきた蕎麦は全くの期待外れ。味も不味いし、一体なんだったんだろうと思わせるものだった。長野は14日の北陸新幹線開通目指して「MIDORI」と言う駅ビルの整備に追われていて、7日のオープン目指して騒がしかった。今回の長野訪問は時間が足りなかったので已む無く帰京したが、本来ならばやはり松本まで足を伸ばして美味しい蕎麦を食べればよかったと後悔しています。その前日には新しい店を開拓しようとディナーに出かけたが、これも口コミ通りではなく、またチェックの際に他のテーブルの料金を支払いしそうになり、全く困った店でした。最近は人手不足のあおりか、サービスも低下しているし、慎重に選ばないととんでもないことになりそうだ。2月末にはよく通っていた有楽町の「VINO VITA」が閉店(ビルを壊すため)したし、馴染みの店がなくなるのは寂しい限りだ。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「帰国」

3月4日(水)
帰国日、ホテルから空港へ向う。多分一流ホテルである「ホテル・ウズベキスタン」には韓国の国旗があったが、日章旗はなかった。かなり色々なところで韓国の影が見えたが、影響力を増しているようだ。空港でチェックインカウンターに入るまでに2度も荷物の検査があり、更に税関でも検査、挙句別室に連れて行かれ、お金のチェックまでされた。いくら持ち込んでいくら持ち出すのか?を問われた。何人も別室に行かされていたから、これが常態化しているのだろう。問題はラウンジだった。私のチケットはビジネスクラスなのにラウンジに入れない。理由は「CIP」という判がチケットに押されていないからというのだ。どうもエコノミーのチェックインカウンターから入ったためらしい。まあ仕方ない。二度とこの航空会社は使わない。ウズベキスタンに来ることも二度とないだろうが、まあサービスの悪い会社だ。この国、完全に共産党時代と変わらない官僚社会だし、独裁国家なのだろう。人々はいいのに、社会体制がなっていない。でも踊り子の方々は非常に美しかった。

「独立広場にて」

3月3日(火)
日本では「桃の節句」の日だ。雛祭りのお人形さんたちが並んでいるのだろう。首都タシケントに着いた我々は、その足で「独立広場」に向かう。1991年ソ連崩壊・分離独立を記念している広場だが、元々は帝政ロシアから共産党政府が革命に勝利したことで造られた広場で、それまであった「レーニン像」を取り壊したという。広場の一角に「永遠の炎」が灯されている第二次世界大戦の慰霊碑があった。州ごとに戦没者の名簿があったが、それらは大半が20代の若者たちで彼らの名前が刻まれていた。そこを祖父と孫が歩んでいた。祖国のために命を捨てた若者たちは何を望んでいたのだろうか? 今、生きていれば、80歳代後半から90歳代の老齢者だが、拙く戦場の霧となってしまった若者たちは我々に何を残したかったのだろうか? 考えさせられる光景だった、思い返せばあっという間の1週間だった。若い国「ウズベキスタン」、まだまだ都市と農村部の格差はあるし、インフラの未整備は問題だ。だがこの国はきっとやり遂げるだろう。何といっても人間性がいい。全ての観光を終えて夕食も終えてホテルに戻る。バスの車内で現地ガイドが会社からのお土産ですと言って、男性にはスルタンの帽子、女性にはお妃の冠を記念にといって配ったが、意外に似合っていて皆で大騒ぎになった。旅の恥はかき捨てはないが、まあ楽しい旅だった。だが残念なことに携帯用ウオッシュレットを壊してしまい後半は使えなかった。あれがないと困るのだ。仕方がない、諦めて新しいのを買うとしよう。