「ニューオーリンズからヒューストン」

「ニューオーリンズからヒューストン」
第五日目、9月8日(水曜日)
「バーボン・ストリート」のバーボンという意味は、最初に植民してきたフランス人が母国「ブルボン王朝」のブルボンを付けたのが最初で、それが英語読みで「バーボン」となったということでウィスキーのバーボンとは全く違った。「フレンチ・クォーター」を散策するが、兎に角蒸し暑くて耐えられない。気温は多分30度近く、湿度が70-80%はありそうだ。このフレンチ・クォーターは金持ちの家が立ち並ぶが、幽霊屋敷がこの辺りは当たり前のように沢山あるという。一軒の有名な屋敷は、映画俳優の「ニコラス・ケイジ」が所有したところ「自己破産」してしまったという曰く付きの家で今も借り手を探していた。18世紀からの家々が立ち並ぶフレンチ・クォーター。(写真 haunted mansion)

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第7代大統領だった将軍の騎馬像があったり、フランス風の街だけに金色の「ジャンヌ・ダルク像」があったが、なぜだろう?不思議だった。(写真 ジャンヌ・ダルク像)
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「フレンチ・マーケット」では、フリーマーケットで土産物を売る店や食べ物屋が連なっていたが、実は私は暑さと二日酔いでばてばてでもう動きたくなく、殆どの時間を椅子に座っていた状態で最悪のコンディションだった。11時からミシシッピー川の船旅に出る。11時半出航だが、乗船と同時にビュッフェ・スタイルの食事が可能だ。まず冷えた水を大量に飲む。食事は朝も食べたし、食べたくもないが、仕方なく正午前から食べた。地元の「ケイジャン料理」、所謂庶民料理だが、「レッド・ビーン&スープ」をご飯にかけたものや、例の「キャット・フィッシュ」や、野菜サラダ、ジャガイモなどがあったが、ちっとも食欲が湧かない。船は川を下り、やがてまた川登りをするのだが、後部に回転する水車を推進力とする蒸気船?なのだ。スチームを発生させるのは今では石炭ではなくガソリンだというのが当時とは違うようだ。川の向こうにニューオーリンズのダウンタウンが観える。(写真 down town)
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午後からは近郊の「オーク・アレイ・プランテーション」に行く。19世紀前半のプランテーションのオーナーの豪華絢爛な住居だ。オークの木は樹齢350年以上、建物は200年近く前に建てられたものだという。アメリカ南部の「クレオール」と呼ばれたフランス系移民の中の一人の大富豪の家だ。主は「ローマン氏」で19世紀半ばに綿花業を営んでいた人から、この土地を買い、家を建てたという。3階建ての豪邸だ。(写真 Roman’s house)
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当時は綿花栽培だったが、ローマン氏はサトウキビ畑に切り替え、更に大成功を収めたという。その広さ東京ドームの102倍だというから凄いものだ。家の2階からミシシッピー川の方を観ると樹齢350年以上のオーク・ツリーが28本並んでいてそれは壮観だった。(写真 oak alley)
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敷地内には奴隷が住んでいた家を復元させていた。驚いたことにこのプランテーションには1848年当時113人の奴隷がいたという。記録を見ると、その価格は最高価格が1500ドル、多分勿論健康な青年だろう。安いのは老人と子供で20ドルから50ドルだ。平均は7-800ドル程度だろうか。当時の1ドルは現在の27ドルに相当するというから、奴隷一人に仮に800ドルとして、今のレートで21600ドル、日本円で260万円位だといえる。だから富の象徴が奴隷だったのだ。奴隷の家は小さいもので6畳ほどの広さに一家7-8人程度が住んでいたという。勿論ベッドなどあるはずがない。(写真 slave’s house)
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ニューオーリンズに戻る途中に「スーパードーム」が観えた。1977年完成のドームは「東京ドーム」の3倍あるという凄い大きさだ。8万以上の席を満席にしたのはイギリスのロックバンド「ローリング・ストーン」だけだったという。ここはNFLの「ニューオーリンズ・セインツ」のホームスタジアムだ。プレシーズン・マッチは4戦全敗だったという。ここに「ハリケーン・カトリーナ」の災害の時に避難所が設けられていたことはまだ記憶に新しい。(写真 super dome)
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夜はまたまた「バーボン・ストリート」に出掛け、老舗レストランの「アーノーズ」を訪れた。料理も勿論美味かったが、3人の高齢者のバンドが印象的な演奏をしてくれた。ジャズとはこういうものかと知らされた一夜だった。(写真 trio band)
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最終日のヒューストンは次号にてご紹介します。
アメリカ南部から勢古口がお送りしました。

「ほやを食す」

「手前勝手世界食物語、第379号」
「ほや」

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友人のM君(彼も中学の同級生)に誘われて銀座8丁目の「樽平」という居酒屋に行った。手造り料理をおつまみにした小さな店だが、M君によればテレビで紹介していた店だという。横丁に入った分かり難い場所にあった。そこで「ほや」に巡り合えた。東北地方の太平洋岸で採れる「ほや」、これは貝ではないし、軟体動物なのだろうか?独特の風味が好き嫌いを強調する食べ物で、一度嫌になると二度と食べられないし、逆に美味いと感じれば、日本酒に合うあてなのだが、「ほや」の好き嫌いは人それぞれだ。私は大好物の一つで問題なく食べられる。琵琶湖の「鮒寿司」も独特の匂いの食べ物だ。「鮒寿司」も初めて食べた時から美味いと思い、全く問題なく食べられた。大概の人は食べられない品だ。これらは最初が肝心だろう。最初でその後の好き嫌いが決る。果物の王様「ドリアン」もそうだ。あの匂いもきつい。だから食べられない人が日本人には多いと思う。私はこれも問題なく食べられる。まあ何でも食べられるということだろう。
「鼎泰豊(din tai fung)の小籠包」
日本橋高島屋地下2階の鼎泰豊に初めて行った。勿論台湾の本店にはこれまで3度行ったことがある。日本では初めてだったが、流石に美味しかったと伝えておく。この店、世界中に出展しているようだが、日本にも数店舗あると聞く。他の店の小籠包は皮が破れてしまい、肝心のスープが漏れ出しているのが多いが、この店のは流石にそういったことなく、熱々のスープを味合うことが出来た。これは職人芸なのだろう。満足でした。
9月4日から11日までアメリカ南部の旅に出掛けますので、次回「J REPORT 914号」の更新は多分帰国後の12日になると思いますので宜しくお願い致します。
以上、夏から一挙に秋めいて来た東京から勢古口がお送りしました。

「去り行く夏」

「去り行く夏」

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あれだけ猛暑が続いていたが、台風が去ったら突然涼しくなった東京。数寄屋橋のソニービル一階には小さな水槽に熱帯魚がいた。なんだか寂しくなり夏が去って行く後姿を観ているような気持ちにさせられた。今年は台風の当たり年だったようでもう既に16号までやって来た。「暑さ寒さも彼岸まで」とは言われるが、今年の秋は早いようだ。

「さいたま歴史研究会8」
7月の研究会は旅行中で欠席、8月は夏休みで会がなかったので、9月の研究会は6月以来の出席だった。今月のテーマは「徳川豊子」様というお姫さまのお話し。徳川宗家は、幕末の15代目が「慶喜」、明治維新後の16代目が「家達」、17代目が「家正」でこの家正を父に、島津家からきた泰子を母にして生まれたのが、「豊子」だから正に正真正銘のお姫さまだ。彼女は大正2年(1913)生まれ、千駄ヶ谷駅前の6万坪の敷地を持つ豪邸で育った。その彼女が自伝「春は昔」を題材にして研究会は進められた。豊子は長じて「会津松平家」の松平恒雄の長男「一郎」に嫁ぐ。恒雄は外交官で後には参議院議員になるし、一郎は横浜正金銀行、後の東京銀行の頭取になるのだが、一郎と豊子の次男「常孝(つねなる)」は徳川宗家に養子に行き、第18代を継ぐ。秩父宮妃や三笠宮妃とも親類だが、彼女が関東大震災や太平洋戦争時のことを日記に記したのが先の「春は昔」という自伝なのだ。実に肌理細やかな形で日々を綴っている。戦争当時の食糧難などはお姫さまがしたことがない、農作業は下肥やりなどびっくりするような事情が書かれていた。面白かった。

「孫二人」

「孫娘」

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久し振りに孫娘二人に会った。段々姉妹は似てきている。それにしても可愛い。8月中旬に長男から奥さんが妊娠したと連絡があった。これまた実に嬉しい報告だ。内孫が来年早々にも出来そうだ。万歳! 次男も10月には結婚すると言って来た。今年は嬉しいニュースが続きそうだ。9月は下の孫娘が1歳を迎える。10月には娘と孫娘たちと我々夫婦で沖縄に旅行することにした。これまた楽しみだ。

「家族会」

「家族会」

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1年振りに家族が集まった。私の家族、妹の家族、叔母の家族が集まった。私と妹、いとこ達、はとこ達、最年長の伯母(母の姉)は93歳だが、ちょっと足は不自由になったものの元気だ。残念ながら私の長男夫婦と娘の婿さんは欠席だったが、その他は参加した。こうした家族の繋がりも段々と薄くなっていくのだろう。

「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「わたしに会うまでの1600キロ」(TCシャンテにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年137作目)
薬物に嵌まり、大胆な男性関係を求めていた女性が母を癌で失い、自分を見つける旅に出る。それはPCTと呼ばれる1000マイルのハイキングコースだ。PCTとはパシフィック・クレスト・トレイルでメキシコ国境から西海岸沿いにカナダまで続く道程で砂漠や森林、河、雪山が続く道だ。女一人で約3ヶ月の苦労の末に見えたものは?

映画「テッド2」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年138作目)
アメリカンユーモアなのか、全くセックス満杯のおふざけな映画でした。

映画「S 最後の警官 奪還」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年139作目)
警察、海上保安庁、海上自衛隊らがテロリストに乗っ取られた船を奪還するという荒唐無稽なお話し。日本映画には向いていない。

映画「S 最後の警官 奪還」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年139作目)

日経新聞8月28日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「わたしに会うまでの1600キロ」が4つ星、「僕たちの家に帰ろう」が3つ星、「ロマンス」が3つ星、「しあわせへのまわり道」が3つ星、「デッド2」が3つ星、「バレイボーイズ」が2つ星、「懲罰大陸★USA」が4つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は不老不死温泉(青森)、弘前城(青森)、釜石(岩手)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸(シアトル、LA)でした。

「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「江戸の茶碗」(中島 要 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年193冊目)「まっくら長屋騒動記」

「溺れた閻魔」(早見 俊 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年194冊目)「佃島用心棒日誌」シリーズ第2段

「憂いなき街」(佐々木 譲 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年195冊目)佐々木得意の警察シリーズ

「もみじ姫」(佐々木 裕一 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年196冊目)「もののけ侍伝」シリーズ第5段

「マウント・レニエ」

「J  REPORT 2015 9月第1週」
「リタイアメント・ノート 7年2ヶ月目」、
「VOL。914 SINCE AUG.12th、1983」
「マウント・レニエ」

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ワシントン州シアトルの南にある「マウント・レニエ」は標高4300mの山で氷山に覆われていた。この山だけはやはり写真で観てもらいたい。美しい山と氷河、そして周囲を囲む森林。自然が一杯の国立公園だ。改めてシアトルのT君にはお礼を言わなければならない。本当にシアトルはいい所だったと思う。小さな街だが、逆に言えば静かな雰囲気を漂わせ、周囲を湖に囲まれ、森と水とのマッチングが実に美しい街だった。ボーイングの工場にも圧倒された。
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そして勿論シアトル・シーホークスの練習は我々がやっていることと同じことなのだが、その密度の濃さには驚かされた。やはりプロは凄い。よく写真を調べてみたら、キャンプに参加している選手は100名ほどだが、それと同数程度のアシスタントたちがいたことに改めてびっくり。アメリカ最大のスポーツであり、巨額のマネーが動く業界だけに、関係者の多さも凄いものがあった。またロスアンジェルスは流石大都市だった。日本と違うのはダウンタウンには高層ビルがあるものの、その他はフラットな街で余り大きな建物はない。日本流に言うマンション(アパートメント)は少なく感じた。その代わり豪華邸宅があるのだろう。一方人種の坩堝であるアメリカ特有のヒスパニックやアフリカ系の人たちも多かった。K君日本に来たら日本国内の旅に出ましょう。実に楽しい思い出ばかりのアメリカ西海岸の旅だった。

「富岡八幡例大祭」

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「富岡八幡例大祭」
旧盆の深川は江戸三大祭の一つ「富岡八幡」の例大祭で賑わう。江戸時代、紀伊国屋文左衛門が大きな神輿を寄贈したのが、大正時代の関東大震災の火災で焼失してしまったが、その後佐川急便の元会長が神輿を2基寄贈し今日に至っている。今年は3年に一度の「連合渡御」の年ではないので、神輿は町内を廻るだけだ。連合渡御の時は永代通りを永代橋東詰めから木場までの間を交通止めにして各町内の神輿が練り歩く。「水掛祭り」ともいわれていて、沿道からは見越しに向けて大量の水が浴びせられる。写真は町内を廻る子供神輿だ。「わっしょい、わっしょい」と伝統の掛け声で進む。本祭りの時には50基以上の神輿が八幡様の前に集合し揉み合う光景は圧巻だ。

「アメリカンフットボール世界選手権」
余り知られていないが、7月にアメリカでフットボールの世界選手権があった。日本は残念ながら本場のアメリカチームに破れ準優勝だったが、その代表に大学生の現役としては唯一一人選ばれたのが、我が母校のランニングバックの李君だった。その他の代表は皆社会人だ。李君は3年生。秋のシーズンの活躍を期待しよう。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「コミック・マーケット」

「豊洲新市場」

「コミック・マーケット」
16日日曜の朝5時半の豊洲駅前でのことだった。地下鉄有楽町線の駅から大勢の若者たちが現われ、急ぎ足でモノレールの「ゆりかもめ」に向って行く。係員が出ていて誘導していたが、お台場のテレビ局にでも行くのかと思っていたが、次から次へと人がゆりかもめ線に向って行く。私は愛犬の散歩中だったが、一体何事なんだろうと不思議に思い、帰宅したら新聞に14日から有明の東京ビッグサイトで「コミック・マーケット2015」というのをやっていることを知り、なんと3日間で50万人を集めるのだという。そうなのか、納得。コミック雑誌等を売っているらしい。海外からもファンがやってくるという。凄い集客力だった。さて「豊洲新市場」も来年開業だということは既にご存知だろうが、ほぼ建て屋は完成している。虎ノ門、新橋、晴海方面からの道路も橋の化粧の部分を少し残すだけでほぼ完成に近い状態だ。

「K君宅のりす」

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「K君宅のリス」
LA郊外のK君の自宅には野鳥用の餌場が設けられていた。朝から色々な鳥たちがやってきて餌を啄ばんでいた。塀の上に一匹のリスがやってきて、餌の入った箱をじっと見詰めていた。餌場は細い鉄線の先にあるのだが、なんと見事にリスはその細い細い鉄線を登って行くではないか。驚きだ、そして巣箱の上に乗り、バランスを取っていたら、その内に巣の中に潜り込んで餌を食べ始めたではないか。ゆらゆら揺れる餌場の箱の中で必死に鳥の餌を食べているリス。K君によれば困ったリスだということだった。リスに餌を与えるつもりはないのだが、リスの方が上手なのだろうか?それにしても自然が一杯の場所だということだ。K君宅には3台の車がある。一台はレクサスの4300ccで13年も乗っているという。走行距離10万マイルだとか。ガレージにひっそりとダークグリーンのオープン型のクラッシックカーがあった。アメリカは車社会だから車は必需品だが、それにしても豪華なものだった。LAでの中国人の妊婦や中国高官の妾の話しも聞いたが、それにしても中国人はどこにでも住んでいる。世界中に住んでいることを改めて認識させられた。肝心なことを忘れていた。K君の家で歓迎してくれた「モースケ」を忘れていた。大型犬なのだが、人懐っこい犬で手を出すと舐めてくれた。大人しい躾の良い犬だった。

「T君宅にて」

「T君と」

「T君宅にて」
9月には引越しするというT君の自宅で奥さまの手料理を食べたが、その際奥さま「レイジー」さんが撮ってくれたT君と私の写真だ。この食堂の隣にリビングがあるのだが、そこには立派な暖炉があった。羨ましい限りだったが、聞くと暖炉は熱が上に逃げ、燃料効率が悪いので殆ど使っていないとのことだった。私などは暖炉のある家は理想なのだが、現実は色々と大変なようだ。因みに医療保険のことを聞いて見たら、ボーイング時代は会社が全て面倒を見てくれたので医療費は殆ど自己負担はなかったようだが、退職後はやはり医療保険に入っているという。「オバマ・ケア」はどのようにアメリカ国民に貢献しているのだろうか?それにしてもこれだけの高水準の生活が出来るアメリカは流石に素晴らしい国だと再認識させられた。因みにT君の新しい家は、普通リタイアすると「ダウンサイジング」するらしいが、逆に大きな家になっているという。先行投資とのことで納得した。奥さまに昨日新しい家を観に行ってきましたというと、跨関節の手術をしたので、ワンフロアに全てを集中してもらい、動き易くしたとのこと(上下はエレベーター)。私も膝に人工関節を入れているというと同病相哀れみかな?T君はもう50年近く英語だけの世界で生きている。勿論奥さまとも英語のみ。本当にアメリカ人になっていたT君でした。

「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「ジェラシック・ワールド」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年126作目)
ハイブリッド化されDNAを操作された新種のダイナソーが開発されたが、それは開発者の想像を超えた能力を持っていて人間を襲ってきた。果たして2万人も島にいる観客は大丈夫なのか?面白かったです。

映画「彼は秘密の女ともだち」(シネスイッチ銀座にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年127作目)
フランス映画らしいエスプリの効いた映画だった。少女時代からの親友が夫と生後半年の娘を残して急逝してしまう。そんな友人家族を救おうとすると、亡くなった友人の夫が突然女装に目覚めるというお話し。男と女装の間を彷徨う姿が不思議だった。

映画「ミッション・インパセブル ローグネーション」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年128作目)
文句なしに手に汗握る展開で面白い。

映画「ビッグ・ゲーム 大統領と少年ハンター」(丸の内ピカデリーにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年129作目)
アメリカ大統領の乗る「エアフォースワン」がフィンランド上空で撃墜される。緊急脱出装置で地上に降りた大統領、そこはテロリストと深い森林だけがあった。一人の少年が大人になる儀式で森にいた。大統領の味方は少年のみ。果たして大統領は救われるのだろうか?

映画「筑波海軍航空隊」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★★(今年130作目)
昭和19年10月、戦況思わしくなく、遂に20歳以上の文科系大学生が招集された。所謂学徒動員である。その数10万人、内海軍に志願したもの1万5千人。その中から適性検査を通過したものが各地の航空隊に配属され、通常2年で行う訓練を4ヶ月で終了させ、特攻として南の空に散っていった。筑波に集められた若者の姿と生き延びた人たちの証言を追う。涙なくして観られませんでした。彼らの遺書に我々の命で今後の講和交渉が少しでも有利になれば幸いとの言葉。母校のOBの一人は家門と母校の名誉を傷付けることない死に方をするとの言葉。胸を打たれた。

映画「ふたつの名前を持つ少年」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年131作目)
ドイツ軍占領下のポーランドでユダヤ人の少年が逃げ惑う姿を描く。彼は父からポーランド人の名前を名乗れといわれ、キリスト教徒のようにするのだが、執拗なドイツ軍から果たして逃れられるのか?

映画「奇跡の2000マイル」(有楽町スバル座にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年132作目)
オーストラリア大陸を東から西へ、らくだ4匹と犬一匹で若い女性が横断した事実を基にした映画でした。荒野、砂漠、道なき道を行く勇気ある感動の旅でした。

映画「チャップリンからの贈りもの」(シネスイッチ銀座にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年133作目)
著名な喜劇役者でもあったチャールズ・チャップリンがスイスで亡くなった。貧乏に苦しむ二人の男がその遺体を盗み、身代金?を要求するという事実に基づくお話し。中々面白かった。喜劇かな?

映画「この国の空」(銀座TOEIにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年134作目)
昭和20年の春、東京は杉並に住む母と娘。そこに母の姉が横浜から焼け出されてやってくる。隣には銀行員の徴兵検査丙種の男性がいる。そこで起きる終戦までの出来事を描く。

映画「かけがえのない人」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年135作目)
高校時代に愛し合っていた二人は色々な事情があって結局別れた。21年後、恩人の遺言で二人は再会する。再び燃え上がる愛。しかしその先に待っていたのは運命なのか、それとも偶然なのか。愛と現実の厳しさを痛感させられた。理想の愛は希だ。

映画「アット ホーム」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年136作目)
複雑な事情を抱えた5人が全く血が繋がっていないにも拘らず家族を構成する。父親役は空き巣泥棒、母親役は詐欺師、兄役は偽造犯、姉役は万引きと犯罪一家なのだ。だがそれぞれの事情はあるものの一つの家族になろうとする辺りが心に響く。中々面白い。

日経新聞8月14日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「この国の空」が4つ星、「日本のいちばん長い日」が3つ星、「あの日のように抱きしめて」が3つ星、「ふたつの名前を持つ少年」が3つ星、「レッドカーペット」が3つ星、「最後の1本」が3つ星、「ドレッシングアップ」が3つ星でした。
日経新聞8月21日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「夏をゆく人々」が5つ星、「ナイトローラー」が4つ星、「かけがいのない人」が3つ星、「クーキー」が3つ星、「東京PRウーマン」が3つ星、「AT HOME」が3つ星、「向日葵の丘 1983年・夏」が2つ星でした。
日経新聞8月28日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「わたしに会うまでの1600キロ」が4つ星、「僕たちの家に帰ろう」が3つ星、「ロマンス」が3つ星、「しあわせへのまわり道」が3つ星、「デッド2」が3つ星、「バレイボーイズ」が2つ星、「懲罰大陸★USA」が4つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は不老不死温泉(青森)、弘前城(青森)、釜石(岩手)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸でした。

「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「妖計」(小杉 健治 著)双葉文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年180冊目)「蘭方医。宇津木新吾」シリーズ第3弾

「笑う鬼」(辻堂 魁 著)光文社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年181冊目)「読売屋天一郎」シリーズ第5弾

「なみだ縮緬」(中島 要 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年182冊目)「着物始末暦」シリーズ第5弾

「怒れ、孫六」(鳥羽 亮 著)双葉文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年183冊目)「なぐれ長屋の用心棒」シリーズ第34弾

「三人田の怪」(鈴木 英治 著)双葉文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年184冊目)「口入屋用心棒」シリーズ第32弾

「品川恋模様殺人事件」(風野 真知雄 著)文春文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年185冊目)「耳袋秘帖」シリーズ第18弾

「桜吹雪」(佐伯 泰英 著)文春文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年186冊目)「新・酔いどれ小藤次」シリーズ第3弾

「高砂や」(井川 香四郎 著)文春文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年187冊目)「樽屋三四郎言上帳」シリーズ完結編

「守り神」(藤井 邦夫 著)文春文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年188冊目)「秋山久蔵御用控」シリーズ第24弾

「狐退治」(倉阪 鬼一郎 著)徳間文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年189冊目)

「悲恋の太刀」(上田 秀人 著)徳間文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年190冊目)「織江緋之介見参」シリーズ第1弾

「天国までの百マイル」(浅田 次郎 著)講談社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★★(今年191冊目)
これほど泣けた本は近年珍しい。重篤な心臓病を患う母を最後の切り札として千葉の田舎の病院の名医の許に運ぶのだが、そこに至るまでの人間の悲喜劇と優しさ、、現実の厳しさと温かさを限りなく描いてくれた。本当に面白かった。泣けた。

「往診」(上田 秀人 著)角川文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年192冊目)「表御番医師診療禄」シリーズ第6弾

「江戸の茶碗」(中島 要 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年193冊目)「まっくら長屋騒動記」