「手前勝手世界食物語、第432号」
「マエストロK」
銀座三越の11階、レストラン街で入った店「マエストロK」、2度目の入店だった。兎に角最近ピザが食べたくて仕方ないのだ。先日のコレド室町でのピザは薄皮だったが、こちらはむっちりタイプの皮だった。(写真:メニュー)
ピザはこの店一番人気という「シチリアーナ」もの。(写真:ピザ)
生ハムが乗ったピザだった。まあまあこんなものか?そしてもう一品、ちょっと長い名前だが、「レタスと自家製カルシッチャの窯焼き」だ。レタスと別の野菜にチーズが掛かったもので窯で焼いたものだった。(写真:窯焼き)
外を観ると、和光の時計が観え、その向こうには銀座東急プラザ、更にその向こうには旧三信ビルが観えた。銀座は意外に近く小さい。(写真:外を観る)
以上、「大雪」(だいせつ)も過ぎ、いよいよ冬本番を迎えつつある師走の東京から勢古口がお送りしました。
月: 2016年12月
「葛飾北斎美術館」
「J REPORT 2016 12月第2週」
「リタイアメント・ノート 8年6ヶ月目」
「VOL。979号 SINCE AUG.12th、1983」
ご意見ご要望等が御座いましたら、こちらへメールください。
sekoguti@aa.e-mansion.com
「葛飾北斎美術館」
11月22日に墨田区にオープンしたのが、地元亀沢生まれの江戸時代の浮世絵師「葛飾北斎」を記念する美術館だ。そこで早速訪れてみた。(写真S1:美術館前の信号)
公園に面した場所にモダンな建物が建てられていた。(写真S5)
公園にはこの地が北斎の生まれた土地だという看板があった。(写真S6)
同様に近隣の地図もあった。(写真S7)
平日だったが、それなりの人が列を作っていた。(写真S8)
特別展と常設展があり、特別展は今回の目玉の一つ「墨田川両岸景色図」があるが、勿論撮影禁止だ。(写真S1:特別展入口)
ここまでは撮影可ということで壁の絵を撮ってみた。(写真S2)
さて、墨田川両岸景色図は、長さ数メートルのもので、1805年に描かれたが、その後不明になっていたのが、近年ロンドンで発見され、お里帰りしたもので、両国橋から、吾妻橋、浅草、山谷堀、日本堤、吉原へと繋がるものだ。更に吉原の遊郭内部の絵も続いているという珍しいものだった。これは観る価値のあるものだ。北斎は西洋の陰影を付けた作風を既に学んでいて、奥行きの深い作品になっていた。
さて、常設展だが一部は写真撮影可で、北斎が娘の於栄と共にいる部屋が再現されていた。(写真S3)
北斎は生涯に90数回も転居している所謂「引越し魔」と言うことで有名だが、基本的にはこの墨田区辺りをうろうろと引っ越していたようだ。出口近くには大画面で両岸景色図を解説するVTRもある。(写真S9)
墨田区だから近くには「とうきょうスカイツリー」も観える。(写真S10)
建物は変な形をしている。アルファベットのMかな?(写真S11)
パンフレットの絵は「富岳三十六景武州玉川」の絵だ。(写真S12)
常設展で撮影可能だった作品を幾つかご紹介しよう。「あづま与五郎 残雪 伊達与作せきの小万 夕照」(写真H1)
「賀奈川沖本楚之図」(写真H2)
「富岳三十六景 神奈川沖浪裏」(写真H3)
「富岳三十六景 凱風快晴」(写真H4)
「富岳三十六景 武州玉川」(写真H5)
「牡丹に胡蝶」(写真H6)
「百人一首乳母かゑとき 徳丸太夫」(写真H7)
「貴人と官女図」(写真H8)
ちょっと狭い感じの施設だが、もう少し充実させる方策を考える必要があるだろう。
「宝くじの季節」
「月と木星」
夜明け前の東の空。新月に近づくばかりの細い月が見える。その左上には「木星」も見える。(写真:月と木星)
後1時間もすると太陽が昇る。今が一番寒い時間帯だろう。三日月は満月に向って太って行く月をいうらしいから、この細い月は三日月とは呼ばないという。
「宝くじの季節」
今年も来ました「年末ジャンボ宝くじ」。例の新装なった西銀座チャンスセンター前には福を求めて沢山の人の列が出来ている。(写真:列)
ジャンボが10億円、ミニが1億円、プチが1000万円とのことだが、買わなければ当たらないが、勝っても当たらないのはどうにかならないのか。
「2016 私の映画鑑賞記録」
映画「シークレット・オブ・モンスター」(TCシャンテにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年200作品目)
第1次世界大戦後、戦後処理に訪れたアメリカ人家族。そこの一人息子の頑固な行動がオムニバス形式で描かれる。そして彼が後に独裁者になるというのだが、よく分からない映画だった。
映画「ファンタスティク・ビーストと魔法使いの旅」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年201作品目)
ハリーポッターの作者JKローリンズの新しい魔法物語。続編といってもいいだろう。
映画「疾風ロンド」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年202作品目)
東野圭吾小説の映画化。まあ、コミック風だなあ。
映画「メン・イン・キャット」(TCシャンテにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年203作品目)
猫は9度死ぬというお話し。ある富豪が事故で精神が猫と入れ替わってしまい、自分自身は病院で植物人間状態となる。猫は彼を裏切る部下を阻止するために大活躍。最後はハッピーエンドでした。
映画「艦これ」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年204作品目)
何の映画かと思ったら、アニメで、ソロモン諸島での戦争を女学生がセーラー服を着て行うというもの。この映画を観ているのは若い男の子ばかりでした。何かゲームの映画化らしい。艦隊これくしょんの略だそうだ。
映画「マダム・フロレンス 夢見るふたり」(TC日劇にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年205作品目)
1944年、ニューヨーク。マダム・フローレンスがカーネギーホールでコンサートを開いたというお話し。夫の愛情が溢れ出た物語、真実です。
映画「ブレア・ウィッチ」(TC六本木にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年206作品目)
2014年に起きた事件の実写を編集しただけという恐怖映画。その森は何かがおかしかった。そして次々と仲間はいなくなる。
日経新聞12月2日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「海賊とよばれた男」が3つ星、「アズミ・ハルコは行方不明」が3つ星、「母の残像」が3つ星、「シークレット・オブ・モンスター」が3つ星、「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」が3つ星、「グレート・ミュージアム」が3つ星、「時代劇は死なず、ちゃんばら美学考」が3つ星でした。
「私の去年2016年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「俳優、亀岡拓次」「サウルの息子」「最高の花婿」「スポットライト」「アイヒマンショー」「殿、利息でござる」「海よりもまだ深く」「トランボ ハリウッドで最も嫌われた男」「ニュースの真相」「奇跡の教室」「リトル・ボーイ」「ハドソン川の奇跡」「この世界の片隅に」
今年の★★★★は、「はなちゃんのみそ汁」「ブリッジ・オブ・スパイ」「最愛の子」「ザ・ウォーク」「ブラック・スキャンダル」「キャロル」「オデッセイ」「マネー・ショート」「ヘイトフル8」「家族はつらいよ」「アーロと少年」「リリーのすべて」「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」「ルーム」「さざなみ」「レヴェナント」「ズートピア」「64前編」「神様メール」「素適なサプライズ」「マネー・モンスター」「裸足の季節」「レジェンド」「ブルックリン」「アリス・イン・ワンダーランド」「ルドルフとイッパイアッテナ」「ジャングル・ブック」「ゆず葉ゆれて」「イレブン・ミニッツ」「君の名は」「ソング・オブ・ラホール」「レッドタートル」「怒り」「ある天文学者の恋文」「築地ワンダーランド」「手紙は憶えている」「インフェルノ」「湯を沸かすほどの熱い愛」「続・深夜食堂」「ガール・オン・ザ・トレイン」
「2016 観劇シリーズ」
・1回目の観劇=二月喜劇名作公演(新橋演舞場)「名代 きつねずし」
「2016 旅の記憶シリーズ」
国内は1月の北東北「角館、秋田市内(秋田)」、「三内丸山遺跡(青森)」、「あつみ温泉、酒田(山形)」、「村上、新潟市内、瓢湖、燕三条、弥彦(新潟)」、6月は北海道道南(函館、松前、江差、洞爺湖、登別、白老、余市、小樽)、8月は大分、宮崎(高千穂)、10月は沖縄、11月は福岡・佐賀へ旅しました。海外旅行は、2月のキューバ(65カ国目)、2月のタイ、4月のスペイン、7月のカナダ(カナディアン・ロッキー)、そして11月の香港でした。
「2016 本の記憶シリーズ」
「和算の侍」(鳴海 風 著)新潮文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年250冊目)
「観音さまの茶碗」(小杉 健治 著)集英社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年251冊目)「質屋藤十郎陰御用」シリーズ第5弾
「天地の蛍」(辻堂 魁 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年252冊目)「日暮し同心始末帖」シリーズ第4弾
「冬天の昴」(あさの あつこ 著)光文社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年253冊目)「弥勒」シリーズ第5弾
「天地雷動」(伊東 潤 著)角川文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年254冊目)
「虎の尾を踏む」(佐伯 泰英 著)新潮文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年255冊目)「新・古着屋総兵衛」シリーズ第13弾
「大学、甲子園に届かず」
「大学、甲子園に届かず」
関東大学アメリカン・フットボール・リーグ第7節、全勝で迎えた母校は優勝の掛かる日を迎えた。66年振りに甲子園に行けるのか?(写真1:試合開始前)
横浜スタジアムの三塁側スタンドは母校関係者でほぼ満席だ。(写真2)
盛り上がる応援。ここまで母校は6戦全勝、法政と早稲田は5勝1敗。だが母校が優勝するには今日の法政戦に勝つのみ。他方、法政は母校に30点差以上で勝てば優勝の可能性あり、また早稲田は法政が僅差で母校を破り、この試合の後の試合で日大を破れば優勝となる。(写真3)
非常に緊張した戦いだ。(写真4)
母校のキックオフで始まった試合は、法政攻撃陣がじりじりと陣地を進め、残り8分24秒、ゴール前7ヤードからフィールドゴールを決められ、先制点を奪われ、0:3となる。
その後母校自陣25ヤードからエースの29番李君が18ヤードのロングゲインして自陣43ヤードまで進むが、やはりパントとなり、法政の攻撃になり、ゴール前に殺到された。しかしディフェンス陣の踏ん張りで第1Q、残り2分23秒、ゴール前5ヤードからのフィールドゴールをまたまた決められ、0:6とリードを広げられた。結局、この差が最後まで響くこととなる。だが第1Q 、残り49秒、自陣46ヤードから李君が素晴らしい走りで左サイドライン際を走り抜き、ダッチダウンを奪い、TFPも決まり、7:6と逆転した。
この試合、母校のディフェンス陣の動きが冴えない。パスも決められる。ランも走られる。いいところなしの場面が続く。ラインバッカー陣が下り気味の守備体形のため、パスに対しても中途半端、ランにも抜けられるといった具合だ。かみ合っていない。そして第2Q、残り8分41秒、母校ゴール前5ヤードからのショートパスでTD,TFPも決まり、7:13と再逆転されてしまった。(写真5)
更に残り3分8秒、母校ゴール前1ヤードから敵QBのランでTDを許してしまい、TFPも決められ、7:20となった。(写真6)
母校も最後攻めに攻めて、敵陣8ヤード、残り1分12秒、第4ダウンにギャンブルプレーで李君を走らせたが、止められてしまい、追加点を奪えなかった。
ハーフタイムショーは「中村あゆみ」という歌手が出てきて自作の歌を歌い盛り上げてくれたが、気分は重たい。(写真7)
(写真8)
(写真9)
(写真10)
第3Qになってもディフェンスの動きは少しは良くなるが、ミドルパスを取られ、またオプションでもランニングバックへのトスにも、またQBのランにも対応出来ず、ずるずると進められてしまう。そして残り6分41秒、ゴール前1ヤードから敵QBに走られTD,TFPとなり、7:27と大きくリードされた。(写真11)
しかし、母校も反撃し、残り4分10秒、敵陣7ヤード、第3ダウンから29番李君が走り込みTD、TFP成功で14:27と追い上げる。(写真12)
更に残り2分56秒、法政のパスをインターセプトし、攻撃権を得ると、第4Q、残り11分55秒、第2ダウン、敵陣1ヤードから李君のランでTD、TFPも決めて、21:27と追い掛ける。(写真13)
まだまだ諦めないぞ。66年振りの甲子園は遥かだが、その影を見せていた。第4Qに入る。残り6分6秒、母校ゴール前2ヤードから法政QBがキープのランでTDとなり、TFPも決まり、21:34となってしまった。(写真14)
時間が足りない。残り3分58秒、敵陣21ヤード、これまでのQBを2番小田君(3年)から12番米内君(4年)に変えて、第4ダウン、ギャンブルのパスを19番因幡君がエンドゾーンギリギリでキャッチしてTD、TFP後、28:34となる。(写真15)
もう一息だ。だが、時間が足りない。法政は時間を消化する作戦に出て、このまま試合終了となってしまった。
溜息以外出て来ない。66年振りの念願が叶えられず、結局早稲田が漁夫の利を得て2年連続関東を征した。もったいない年だった。優勝と言う夢が指の間から漏れ落ちていった瞬間だった。李君というランナーの力で甲子園を目指したが、来年に夢を持ち越そう。12月25日に同じ横浜スタジアムで東西対抗戦の「TOKYO BOWL」があり、関西2位と関東2位の母校の試合がある。今年最後の試合だ。応援に行きます。
「ラスコー展」
「ラスコー展」(写真L1)
クロマニオン人が残した洞窟壁画として有名なラスコー。私も2013年秋に現地で洞窟を訪れたことがある。本物は劣化が激しいので完全封印されていて、「ラスコー2」として完璧な複製が地下に出来ていた。今回は「ラスコー3」として出来上がった一部の模型が展示されていた。全長200mもある洞窟だから、それの一部しか再現されていないが仕方がない。約2万年前の旧石器時代。そこに暮らしていたのはヨーロッパ人の祖先であるクロマニオン人だった。(写真L2)
縮小させた模型もあった。(写真L3)
(写真L4)
暗い洞窟内部に描かれた動物たちが淡い光に浮かび上がる。(写真L5)
こんな家族がいたのかもしれなかった。(写真L6)
一番多い動物は馬。それも躍動的な馬の姿が描かれている。その他、牛やバイソン、鹿もいる。それらが鮮やかな色で描かれている。まるで芸術だ。今生き残った人類は、約5万年前にアフリカから全世界に散らばっていった。それ以外にも人類はいた。例えばネアンデルタール人や北京原人などもそうだが、結局生き残ったのは我々現代人になる「ホモサピエンス」のみだった。(写真L7)
この時代のクロマニオン人の骨を調べると、ネアンデルタール人のDNAも1%と少しだけ入っているので混血化しているが、徐々にネアンデルタール人は滅んでいったということで、DNAのごく僅かが残されたということらしい。当時の人は平均で男が176cm、女性が173cmと意外に背が高かったようだ。
(写真L8)
(写真L9)
(写真L10)
(写真L11)
南フランスで発見された「ラスコー洞窟」の壁画。勿論、人類の貴重な世界遺産だ。来年2月まで「国立科学博物館」で公開されている。外に出ると「スカイツリー」が光っていた。(写真:スカイツリー)
「デ・ヴォグリア」
「手前勝手世界食物語、第431号」
「テ・ヴォグリア」
現役が優勝出来ずに傷心で日本橋まで戻ってきた。腹が減ったので、「コレド室町」でイタリアンの店に入った。勿論初めての店だった。午後5時半だったが、意外に混んでいた。(写真:メニュー表)
まず頼んだのは、「魚介のサラダ=マーレ」。微塵切りにした魚介類と葉物野菜の組み合わせ。まあまあでした。(写真:魚介のサラダ)
次が定番だが、「ピッザ・クワトロフォルマージオ」、4種のチーズが入ったピザだ。生地が薄いパリパリのものでちょっと中身のチーズが少なかった。(写真:ピザ)
薄いピザ生地は久し振りだ。最後が「ほうぼう」の塩焼きを頼んだが、なくなったと言われ、カサゴになった。(写真:カサゴの塩焼き)
脂が乗っていて、骨だけになるまで食べた。
それにしても気分が冴えない勢古口が東京からお送りしました。